第1310回 奢られ方がスマートとか言うな

 [31日朝]前夜の自宅飯おでんの残りの大根。昨夜は自宅で食ってない。おでんの季節なのに惜しいことをした。昨晩は両師と実に心地よき酒を受く。四ツ橋線終わり、難波から南海で帰ろうかと画策したが、いつもの癖で大国町駅で終電を飛び降りてしまい、歩いて帰る。久しぶりの夜間ハイクを楽しむ。
 [31日午前]全勤。ホテル回り。終えて事務所に帰投し、旅行会用のポスターを準備す。はじめはチマチマ一枚づつやってたが、配置、順序などを順次改善し、会議室全体を大きく使って、作業効率を爆発的に改善し量産体制を確立する。歩く距離、手の動き、同種作業の連続などで無駄を割愛するが肝要だ。
 [31日昼]昼食に田中君、コッター兄と事務所界隈すき家の牛丼で。田中君と僕の勘定を突如兄が持って下さることに。田中君が言う「高野さん、奢られ方がスマートで、なんか奢られ慣れている感じがします」と。うるさいわい。表現舎は、飯と酒の臭いに鋭敏な嗅覚を持っているのだ。物凄く鼻が効く。
 [31日午後]コッター兄とルートチェック。長丁場を様々語りながら。兄は大学時代ラガーマンとして鳴らした体育会系の猛者ながら、業界の経験豊富で、豪胆かつ繊細にして仲間内の信頼高いベテラン秘書である。僕とは世代、性癖も似ており、酒を愛する豪傑である。兄と慕うている。出会えて嬉しい。
 [31日夜]事務所に着艦し、おあと旅行会準備。最終阿部君と親方の車をご自宅へ陸送し退出。帰り道に様々語るが、音楽と落語のメディアを通した場合の伝達力減少の比較や、彼の専門の心理学の話などでちょい飲みに後ろ髪惹かれるが、彼の今宵家族で卓上串かつと聞き、家酒と心に決めて我慢し帰る。
 [31日夜間]自宅へ帰り着く。娘らは「お父さん!今日はカレーよ!」などと嬉しげに言うんだが、別にこっちゃそんなに嬉しくない。「あちゃー、カレーか…」ってなもんで、実際カレーで焼酎というのは酒面に油が浮いて飲みにくい。酒だけ先に飲んで、飯がなかったのでカレースパにして鍋をさらえる。