第1277回 火の用心が高らかに響き渡る神聖な一夜

 [29日朝](中略)学童保育が休暇に入るので、娘らを一足お先に榛原本宅へ。6時半に起きて7時半に彼女らを上本町駅でリリース。いつもの「解らんかったら駅員さんに聞け」というヒントだけで行かせる。二人手をつなぎホームに向かうを見て事務所に急ぐ。

 [29日午前]同僚田中君スペインへ新婚旅行に発てり。彼に後顧の憂いなく旅させるべく本土防衛を画す。かつて彼、余が事務所に残るを渇望し画策根回し為し、今余のここに居るに至る。当時余は其を知らざりき。彼に其を直感せしむる見えざるに報いんため、彼に報恩するは神ながらの道。

 [29日昼]納入業者の「昼に届く」というを信じカップ焼きそばを早昼す。然るに待てど暮らせど昼に来ず。架電し問い質せば「夕にならん」と言う。余の「なれば一部なりとも昼入れよ」と押すと、全量昼に入る。…ごるぁ、ちょっと待てや、この業者、大丈夫かぁっ?

 [29日午後]田中君リカバリー。夜、阿部君の「想像を絶する提灯数発見!」の報に書きかけの新年挨拶草稿ほり投げ再出動。手分けし街中の提灯めざし飛び込む。未知の中に既知となるを探し、既知と一層親近増すを信じて。大阪の街中に此処彼処で「火の用心」が高らかに響き渡る神聖な一夜。
 
【業務連絡】田中君、君がこれを見れる環境かどうかしらんが、日本時間の29日19:24、君から仰せつかったミッションは完了したぜ!全員行ききった、阿部君も自分の作業を差し置いて助けてくれた。安心してどこなと行って来い!