第1262回 西成区社協いきいき教室(千本南連合会館)

【14日朝、午前】(中略) 稽古日。西成区を徘徊しながら富、はてなをおさらい。
【昼】(中略) 千本南公園で最終の「はてな」稽古。鳩と枯れ葉を前に様々思い出す。明日仕入れる油の銭もない油屋はこの日の飯を食って来たのか、は「鼠穴」で三文を元手に頑張った弟が毎日飯を食えていたのか、と並ぶ彼らの背水の陣さ加減を表す巨大な疑問である。
【午後】西成区社協いきいき(千本南連合会館)。「表現舎乱坊的心」、「はてなの茶碗(30分)」。計60分40名。噺自体が良い噺なのでお客様は勝手に聞いて下さる。感謝。来舞乱坊兄弟会(阿倍野区民センター小ホール)に向け「はてな」を整形しないといかん。
【夕方】東住吉区高齢者学級「いちょう学園」打ち合わせ。いきいき教室をご覧になられたお客様からご推挙を受くとのこと。無才の凡夫を取り巻く見えざるの計らいに、後頭部の毛がゾワゾワ逆立つを感ず。見よ、気として常に我らの周りに満つるを。げにや美しき。
【夜】茂八君より着電あり。玉出寺島にて今日を打ち上げんとのこと。拙「はてな」の反省もあり、謹んでカウンターに出頭。先に毒見などして彼の到来を待つ。機を見て敏に絶妙のタイミングで余を誘う彼、疾きこと風の如し。今、間もなくの到来を心待ちにす。
【夜間】茂八君と合流し乾杯したところで満面の笑みを浮かべて寺島常連の粋花師ご登場。また乾杯。以下を確認する、アマの使命はお客様の裾野を拡げプロの名人芸へとお客様を誘うことにあり、分限を弁え研鑽を尽くすことにあると。山は異なれど他山を敬い落語を愛さんとも。