第1258回 田中家吉本家ご結婚披露宴司会(帝国ホテル大阪)

【10日朝】田中君祝言当日也。着物「笑太郎」か、「青年剣士青袴」か迷う。結果「笑太郎」に焼小手当てる。しっかり寝たので意識レベルはクリア。祝意を列席者らと共有してこよう。今日は祝言だが飲めぬ、飲まぬ。明日を思うと飲んでる場合やない。徹夜でお稽古せにゃならん。
【午前】帝国ホテルに移動。道中二駅早く降りて富のお浚い二つ。明日もまた先輩に教えてもらった通りにやろう。この噺、昔、一回大嫌いになったけど、また明日、あの龍男に会いに行こう。「一問も値切らんと身請け」の一行を言いに行ってこよう。札と目線も教わった通りにやろう。
【昼】披露宴は、友人司会。食事を固辞したが飯がないと司会の持ち込み扱いになるらしく、食事代より高くかかるので合間に座り食うことに。でも食えないんだけどね。祝電チェックして竹山嬢とホテル打ち合わせして開宴を待つ。
【午後】開宴。主賓の親方!いいスピーチじゃん!見直したぜ!相方竹山嬢と、新郎新婦、ご両家親御様、列席者のご協力を以て会はスムーズかつ華やかに盛り上り、新婦お父さんをボロボロに泣かしてお開き。いい会になりました。田中君おめでとう!
【夜】宴の進行上手く行き、予想せぬギャラが出たので難波門屋で1500円だけ飲む。勘定の際アジャから「いつもの友達いませんね」と言われたので「in urumchi」と答うと「sad!」と悲しい顔された。あいつ、母国語、英語か?それなら言おう「i'm so sad!」
【夜間】家で飯3合を一つに握り家を出る。南港まで歩き繰る。南港で食う。海を見ながら、俺は一体何をしておるのかと再度ひと繰りし、自分の下手さ加減に、またブレのでかさに唖然とする。また明日も無様であろう。いいやしかし、朝まではまだ時間がある。もうひと繰りして諦めよう。