阿倍野事務所の筆頭、モーリタニア・ド・フレンチ氏が担当する平野区地域は、版図の中でも最大面積、最大有権者数を誇る。こたびは半千を上回る御来駕に受付、案内は翻弄された。大盛会であった。
これで、わが事務所の夏の風物詩であるビアパーティーの死のロードは終了した。毎週500人単位を集めて大宴会するんだ。ホッと胸をなで下ろしているところである。
さて、ビアパーティー千秋楽ともいえるこの日、僕は真に驚いた事があった。後日の証としてここに記録しておく。事務所関係以外の読者もいるであろうから、何とかこの僕の感動を伝えるために、万民読者にわかるように書くべく努力してみる。
以下をご参照願いたい。2011年2月10日付の本誌報中、
「第1116回 某事務局での某地区後援会「新春の集い」(於)某宴会場」である。
この回は、内容柄、あえてなるべく一般民間人に判別しにくいように書いているので、わざと脱線かつ冗長に書いた嫌いはあるが、「新春の集い」を行なうあの頃のドキドキ感を書き散らしたもので、僕にとって思い出深い回である。
その本文中に、会場であった月華殿のご担当「U氏」が登場する。
第1116回中段から引用する。
「(前略)…当日来場、欠席、お客様の座席移動などの対応を会場のご担当U氏は次々に気を回し対応してくれた。(後略)」
また、同回後段には以下のようにある。
「(前略)…20:00追い出し開始が、某会場ご担当U氏との、男と男の、かつまたプロとしての請負だ。19:55、景品ご配布を含めて15分に収まった。(後略)」
加えて、同回最後尾のコメント欄に僕はこう記している。
「会場であった月華殿のご担当U氏とは、『Uさん、あなたと仕事ができてよかったと思います、ありがとう』、『光栄です。乱坊さん、またあなたと仕事したいです』と、二人、がっちり握手しました。」
彼のご担当としてのお仕事ぶりに機転を感じた。殊に僕が現場で、お客様の便のため、ホワイトボードに配席表を書こうとしていたら、「いるかと思って今、大型のプリンターで打ち出しています!」と即座に叫び、しばらくして美しい配席表を貼り出してくれた。このご担当がU氏で良かったなあと思ったことを覚えている。
相手方のお仕事ぶりに感じ入り、それに応えようと定刻ジャスト・スジャータで返し、終わって二人でがっちり握手する。表現舎としてこれ以上の喜びはない。彼によりこの会の僕の満足感が一段とアップしたのは言うまでもない。
それ以後、彼とは、団体の宴会日程調査で一度電話で話した。また東住吉区役所前のコンビニでばったり出会い言葉を交わしたこともあった。
春。電話がかかってきた。彼からだった。曰く、「会場の月華殿が、震災の影響による経営不振で倒産することになった。まだ今後は何も決まっていないが転職後の落ち着き先が決まったら必ず居所を連絡する」ということであった。彼の仁義に感謝し、彼の再起を祈念した。
8/19、ビアパーティー準備。いろんな事務所から秘書が手伝いに来てくれる。
果たして、彼は、そこに居た!
二人は顔を見るなり、喜びの声を上げ、再び、がっちり握手した。
「まだ正式決定ではないが、某先生のところでお世話になることになりそうです」
彼ならできる。精一杯力を発揮してほしい。二人はより一層近づけた。僕も微力ながら同じ世界で君ともがいてみよう。
この一連のシナリオを書いている人は、僕を感激させよう、感激させようとしているのがわかる。ちょいちょい演出が臭いところもあるが、もう慣れてきた。とはいえ、みえざるのはからいは、もうお腹一杯である。