第1199回 協同組合池田中央市場 夏祭り MC

 このイベントは通算第6回である。僕は3年連続で出して貰ってる。かけながして、ラストはビンゴ大会だ。楽しむ。
 
 普通のかけながしと異なるのは、市場の皆さんがばらばらとビールを差し入れて下さることである。夏祭りだ、皆さんとも顔見知りだ。
 「えーっ、ビールぅ…」などと戸惑っている場合ではない。猛烈に暑いので、水がわりに、まあ頂くんだが、やはりこのビールというお飲みものは僕には合わぬ。
 缶はすぐに温もる。炭酸気がぬけさる。ちょっと置いておくと、もはや単なる温い苦い水となる。
 苦い水は美味いことも何ともないんだが、皆さんの善意の賜物であるからして飲まぬ訳には行かぬ。手に入るビールを温もらないように、ピッチを上げて飲み進めなくてはならない。
 ところが、だ。このビールというものは、アルコール度数が7、8パーセントと、小学校低学年用かと見紛う薄さである。何だかホンノリ揮発油がはいっとるなあ、という程度の、実に夜明けの行灯なのである。あげなものを嗜好品として摂取するくらいなら、僕はいっそファンタグレープをがぶ飲みすることを欲する。
 じゃによって、ビールをガンガン決めて、シッコをジャージャー出すのである。人間は正にアルコールを分解し排泄するために生まれてきたと痛感する儀式となる。
 人間の定義が単なるフィルターであることは、人生の定義としてはあまりに悲しい。で、あるからして、僕はビールは基本飲まぬ。酒、ワインも18パーセントくらいか。ご婦人や子供がひな祭りに飲む清涼飲料水でしかない。また不純物が多く、翌日は確実に不具合が現れる。避けたい。
 やはり蒸留酒だ。日本人ならビシッと焼酎を決めたい。芋がよい。ワンカップだと12、18、20、25、35などの各度数がある。迷わず最高度数に手を伸ばす僕でありたい。
 ただ、お喋りのお仕事でハードアルコールを投入すると、仕事にならない。仕方ないんで、ビールをピシリ、グビリとやるのである。無念だ。