第1194回 池田サカエマチ商店街 夏得セールMC

 16、17の両日、一日はMC1名、もう一日はMC2名で芸夢君が助(すけ)てくれた。
 休憩時間に芸夢君とゆっくり話してよくわかった。僕は彼を思い違いしていた。
 僕は彼を「自分のやりたいことがあって、それでは食っては行けんので、表現活動をやったり、派遣労働に行ったりしている」と思っていたのだ。彼の生きるための次善策として表現活動があったとしても、彼の50センチ前をもがいて溺れる先達として僕がいるなら、わが見たものを少しでも言葉で再定義(彼も気づいていることが沢山重複するだろうからだ)して共有しようと企てていた。
 しかし、彼は、「自分がやりたいのは、表現活動だ」とはっきり(もっとはよ言え)宣言したのだ。で、あるなら、彼は同じ道にある。
 僕が見たものはすべて伝えよう。この日記で散々語ったことだが、感じたことはすべて君に差し上げる。僕がらいむ師や他先達から伝えてもらったことも筒抜けに進呈しよう。
 概念だけではない。僕のサンクチュアリを、僕をお育て頂いたお客様に君の育成をお願いしに行こう。僕のとっておきを君に委ねよう。池田の王になれ。
 金と、機会のすべてを今、君に上げることはできぬ、僕もかつかつだからだ。むしろ、金がなく、君が派遣労働で涙を流す毎日が、本当に必要なものをはらんでいることの発見に興奮しろ。
 説教してやる。覚えておくとよい。自らは表現活動で生きる、と「はっきり、くっきり、シンプルに(愛$兄、1988)」直ちに世界に宣言せよ。ややこしい言葉や言い回しを使うな。明確に自分を定義して生きれば、必ず君を救助する糸を放つ人たちが見えてくるはずだ。その人たちに感謝して、ただ牛のように歩め。