第1158回 さくら祭り落語会(伊賀霊山寺)

 午前の部 ほたて「隣桜」 乱坊「河豚」
 休憩30分
 午後の部 来舞兄「強妻」 笑鬼師「住吉駕籠」
 午前、午後とも2題で1時間づつ。
 
 きーさんのご差配。電車で行く途中、CDを忘れたことに気づき、電話。
 「私が弾くわ」
 かくて生演奏となる。感謝。祭りで酒席。お客様ほろ酔い。よくお笑い下さった。
 終演後、飲ましてもろて帰阪。難波角屋にて智子姉交え痛飲。ほたてがトン足に夢中。二皿平らげる。
 (仮称)宗教法人アノアノ教の設立を検討する。まくらで「あのー、あのー」と言い倒す失語気味な笑鬼さんを教祖とし、智子姉が宗務長案で、僕は副宗務長として財務・組織を担当することを決して終会。
 
 あだばなしはさておき、近況を記録しておく。娘たちと軽口を叩けるようになった。両手に乗せて風呂に入れていた時代を思うと恐ろしく成長したものである。出掛けやなんか、まつ梨などは軽く説教してくさる。
 「お父さん、今日のお仕事はスーツ?着物?」
 「着物や」
 「着物か。何時に帰ってくんのん?」
 「わからん」
 「わからんて、終わったらダラダラ飲まんとさっさと帰ってくるねんで」
 「お前もちゃんと宿題しとけよ」
 「わかってるわ。ほな父さん、しっかり頑張りや」
 「はい、行てきますー」
 ちいちゃいお母さん気取りである。
 天寧とは、簡単な大喜利くらいはできる。あいうえお作文、種類限定しりとりなどは面白いものを出してくることがある。
 『三枝師匠の「新婚さん、いらっしゃい」終了後の次の番組は』というお題で遊んでいたときだ。彼女は二つを出してきた。
 「新婚さん、いってらっしゃい」と「新婚さん、だまらっしゃい」だ。
 僕は必死で考えたが「新婚さん、ベリーシャイ」と「新婚さん、別れなしゃい」しか思いつかない。確実に彼女の答えの方がシンプルで面白い。生後10年ですでに抜かれた感がある。