第1157回 GWには回復するらしい

 朝、起きるとベランダへ出る。冬であろうが、夏であろうが変わりない。そこでバコッと一服決め、速攻ニコチンを摂取する。ニコチンは素早く体内を経巡り、全身の血管を少しく収縮させ、血流の圧力を上げる(ような気がする)。 ※当社比。医学上の検証はしていません。
 朝の儀式だ。ほんでもって、ついでにベランダの草花に水をやる。
 喫煙者にとっては受難の時代である。コンビニでは戦時下の状況が続いている。品物が、ない、のだ。日本たばこのラインナップは、ほぼ壊滅的だ。欠品が続出している。
 たまにセブンスター系(マイルドセブンシリーズ)が店先に並んでいると、店員さんと素早く言葉を交わす。
 「あ、セブン系、入ってるやん」
 「今朝、ワンカートン分だけ来ました」
 「一人、ワンカートンか?」
 「いいえ、店にワンカートンだけです」
 かくて早い者勝ち、奪い合いの状況になる。あるものを大事に大事に吸って、今度買いに行くとまた欠品。キャスター系やピース系がある日はまだ良い。メンソールも濃度もかまっていられない。
 それでも何もない日は舶来銘柄も挟んでいかなきゃしょがないんだが、これがひどい。味はなく、いがらっぽいだけだ。繊細さに欠ける。
 そして精度がなったない。ラッキーストライクなど、フィルターを下にトントン詰めると、一割くらい先頭が空く。トントン詰めせず着火すると、線香花火みたいに先の火が途中で落ちくさる、火が消えているときもある。ひどい。
 無くなって初めて日本製のすばらしさを体感している。