第1135回 伊賀市大山田人権問題企業連絡会 第7回人権講演会 講演(JA伊賀大山田基幹支所2階ホール)

 講演「今日から使える笑いの力 ― 人と人との垣根を越えて 」落語「河豚鍋」90分60名。
 お仕事のお疲れのところ、また、お忙しいお時間にもかかわらず、実にたくさんの方にご来駕を賜る。
 人権講演は何ともない人においてはどうちゅうことなく喋るのであろうが、殊に奈良県民においては「人権」と聞くと非常にセンシティブな問題であって大半は思考停止に陥る方も多い。70年代に受けた人権教育はそれほどすさまじいものがあった。
 が、今の僕は当時の有り様の是非を論じる立場にない。それは政治家や思想家の仕事だ。すべては後代が判断することである。
 僕が人権講演で自分の話として大衆にお訴えできるのは、そのような重厚濃密な内容ではない。
 平素に感じる不思議、すなわち主客の一体の妙である。眼前の人と対峙するのではなく、I&I、一体を目指してあなたと私の端境をどう乗り越えるかのみが表現舎の最大関心事である。その一端を皆さんと考えるだけだ。
 しかし、いろんな喋る機会が次々に与えられるものだなあと感心する。未だ人権講演向きには再編の過程であるから、腹や論進に満身の力が入らぬ。しかしお客様方はお心を開いてよく受け入れて下さった。感謝する。
 お土産に伊勢うどんをもらった。午前12時、やっと帰りついた。今からむさぼり食う。

 太平洋沖地震発生。国民の一人として被害に遭われた方への心からのお見舞いを申し上げる。
 テレビを見て泣いた。阪神淡路大震災(妻は被災者だ)、また来るべき東南海地震を思えば決して他人事ではない。
 一国民として、係る国難に何らかのご恩返しをしなければならぬ。またこの厄災を契機として、被災者に対する日本国民の麗しい協同を表わすべきときが来たと痛感する。
 居ても立っても居られぬ。まずは自衛隊全軍が被災地に向かってくれている。奈良県をはじめ、全国の消防が現地に参集していると聞く。米艦船が沖合から被災者の収容に赴くという。
 同じ革新政権であっても、阪神淡路の大チョンボ(妻などは未だに当時の首相をなじる)を二度と繰り返してはならない。
 問題は、僕に、何ができるかということだ。差し当たって、献血とどらえもん募金しか思いつかない自分がふがいない。