第1102回 傍受

 火曜。お昼の仕事で車に乗っているとき、ラジオを聞いている。NHKの第一放送だ。なぞかけのコーナーがあるのだ。
 ご用事の巡り合わせで聞き漏らすことも多いが、このコーナーにぶち当たったのときは、車をそっと路肩に止めてメモを取れるようにスタンバイする。結構、面白いのがあったりするんだ。
 アナウンサーは言った。
 
 「さて、続いては、『かさいてい・ちんか』さんから頂きました」
 
 僕の脳裏では、社会人落語名人決定戦の夜、豊中服部の串ひろで、座敷のテーブル向かいに座って、グズグズに酔いつぶれていった先達、関東の猛者の残像がフラッシュバックした。
 一般人がペンネームに「かさいていちんか」という名を一字づつ選択する確立は、50音の8乗という天文学的な分母になる。僕が乗っている車に直径10メートルの小惑星が衝突する可能性よりも低いだろう。
 「あわわ!これ、珍歌さんちゃうんか?」
 独りで車内で叫ぶ。うれしくてすぐさま携帯を取り、放送を聞いた旨を送信!
 「これで今年に入って二回目です」という返信が帰ってきた。
 火災亭珍歌師ご本人であった。危ないところだ。小惑星の衝突は回避された。
 
 しかし、車中であわわ、あわわ言うているうちに珍歌さんの作品は終わってしまい、覚えてない。
 
 朝、二日酔い。コンビニお握り3個。茶一本。
 昼、ファミチキ1枚。
 夜、自宅にて焼きラーメン、ハム、炊き込みご飯。焼酎1合弱。
 疲れている。子らと共に朝まで爆睡。体調が悪い。