第1101回 【解説】 陣中日誌と戦闘詳報

 これまでにも書いてきたと思うが、本ブログの表題である「陣中日誌 兼 戦闘詳報」について再度言及しておこう。
 乱坊は、表現舎から表現者を経、体現者へ向かう細く険しい、それでいて導きと不思議に満ちた本来回帰への道を歩むが、舞台を含む日常は一戦一戦これ戦いである。
 読者諸侯におかれてはここで次の一点にのみ傾注を要する。戦いとは、取り巻く人や法人などの対人、或いは諸制度を含む対物との、わが闘争ではない。眼前に繰り広げられる賜物、理不尽、災厄(基本的に降って沸いたような災厄はない。すべての原因は己に起因する)、努力と怠惰を通じて、如何にそれを理解(即ち自覚・克服あるいは惨敗)し、体感を経験となし己の血肉としたかという、単に己の内的戦闘のことである。
 この生々しさを削りぼやかし記録するのが「戦闘詳報」である。舞台および生計維持行為での諸事雑感を含む。
 
 これらの戦闘に赴くにおいて、乱坊は哀れなり、個軍奮闘しておるのであるが、その作戦遂行時の陣中での兵糧は、夕餉を除いてほぼ行動食である。まったくひどいものを食っている。
 また様々なる分野に散開しそれぞれに行動中の友軍らと、作戦会議、反省会などと称した宴にて大いに鯨飲し明日への活力を養うてもいる。
 これら糧食の記録は、後代研究者らが21世紀初頭の一市井が何を平素食らって生きていたかを示す重要な一次資料となることを想定している。
 この糧食記録を「陣中日誌」と称し、上記「戦闘詳報」と一対で一日の乱坊ブログは構成されている。先年取り組んでいた「短文集成」は、現下、時間がなく辞書の参照がしにくくなっており休業中である。
 
土曜
 前前夜、中村屋マンロウで痛飲。
 
日曜
 前朝、午後の紅茶。ハムカツサンド1包。
 前昼、京善寺ごまたきでぜんざいの振舞、餅2個。
 小便4回。
 前夜、タコ焼き3個、お好み焼き半枚、タイともやしの荒鍋、焼酎30度1合。
 
月曜 
 朝、永谷園社製お茶漬けの素で茶漬けを一膳。
 昼、紅茶花伝500ミリ1本、わかめおにぎり1個、ハムカツサンド1包。
 以上で大便2回、小便2回。
 夜、福島兄、茂八君と天王寺立ち飲み巡り。春の風庵最終決定会議。
 
 寒い。最近、激しく寒い。日本列島上空にマイナス42度の寒気団がでばってきており、冬将軍が猛威を振るうたという。
 冬将軍などという大仰な物言いを聞くと、かつての炎獄家騒動を髣髴とさせるのであるが、イメージ的には閻王みたいな大層な成りをしているのであろう。
 夏の暑いときには、夏将軍という云いをしているのを聞いたことがない。冬は軍政下にあるが、夏は開放された民主的な季節であるということか。
 
 ま、どうでもいい。