第1089回 弘前第31連隊

 月曜日。泥酔。僕の昼の仕事では、九州男児と仕事をしている。
 ああ、これは言っとかなくっちゃいけないな。九州男児と聞けば、さぞかし海の荒くれ男のような褌一丁捻りハチマキで寡黙な、それでいて威勢のいい精悍なナイスガイを想像しておられることだろう。それは間違いだ。
 実際の彼は、ポチャポチャッとまったり太めで、よく喋る面白い奴だ。
 彼には弱点がある。僕はそれを知っている。
 彼は寒がりなんだ。いつも「寒いです、寒いです」と情けないことを言う。僕は「何が寒いんだ!」と勝ち誇ったように彼を一喝する。
 面白いことにきづいている。僕などは奈良の山間の出身であるから、寒い季節はスーツの下に色々と着こんでいる。ヒートテックの上下、パッチ、長袖シャツ、コート、手袋。
 ところが彼はそうではない。若いというのもあろうが、ノーパッチでスーツのみで寒い寒いといってるんだ。そりゃ寒いだろよ。死ぬよ。
 気を付けな。俺は青森第5連隊よ。
 
 ブログってこのくらいの長さでいいのね。
 いや、今日はコートを事務所に忘れて寒いのよ。そこはかとなく寒いのよ。田中君、ああ、寒いのよ、ねー。