第1088回 池田サカエマチ商店街 歳末イベント かけ流し 出演

 土曜日。マイク仕事はこれが本年最終だ。感慨深い。
 サカエマチ一番街のお店を紹介し、イベントでご一緒していく中で、一店一店の皆さんに実に御厚情を賜った。洋服を着ていても顔見て「あ、らんぼちゃん」などと言ってくれるようになって下さった。着物というコスチュームで識別されている僕にとり、これは脅威的なことなのである。
 ロッソビーンズカフェの加藤さんなんかもう風呂屋の湯船で会っても「あ、らんぼちゃん」であろう。ホタルドラッグの大将に至っては、もう暗闇のお布団の中で手が触れても…、いや、まあ、設定に無理があるが、そのくらいの時間を共にしたということだ。
 万感のおもいをこめて時間一杯喋りきり、マイクを置く。さあ、打ち上げだ。
 なぜこれほど熱心に打ち上げをしなければならないかについてもこれまで随分と考えてきた。今、一定の解答が出ているので読者各位のご批評を賜りたい。
 そもそも舞台で表現するというのは、先達らいむ師におかれては「神との交合を目指す神聖儀式」であり、僕においては滅多にないんだけれど、ご臨在の妙を体感し、主客・彼我を超え時空を共有する神聖時間である。精神は恐ろしくハイになる。ドラッグなんていらない。カモンベイベーライトマイファイヤーな状態、尋常じゃない高い高いとこ行ってしまう。
 こんなままでいると最後には切れてしまう。クールダウンしなければならない。ほてった体を冷やすのだ。ダウナー系が必要だ。酒はダウナーの王者だ。
 酒をアッパーだと思う人もいるかも知れぬ。確かに序の口の段階は少しく上がる。が、熱心に摂取すると確実にロレツが怪しくなり、最後は寝る。ダウナーの王者だ。
 この日は円九(旧字体が携帯で出ない)君、笑鬼師と池田の「ちりとてちん」へ。ちろりさんのご主人を初見する。風鈴さんらも来られドーンと盛り上がってクールダウンした。
 電車は大国町で終わり、久しぶりに自宅まで歩いて帰る。寝ながら歩いて生垣に当たって二度ほど起きた。