アメリちゃんのお父さんとまたゆっくり話する機会があった。バレエのお迎えだ。
「寒いデスネー」
「ええ寒いですね。鍋なんか食べたいですね」
「ソーデスネー。鍋もフグがいいデスネー」
「おお、フグですか。そいつはいいですね」
「ドイツでは、ビックリするでしょうけど、ウサギを食べマース」
「お、ウサギですか。でも日本でも昔、食べましたよ」
「…え!日本もウサギ食べますかー」
「はい、食べますねえ」
「…おぉ、じゃあ…これはどうデスカー。ドイツではシカを食べマース」
「ああ、シカね。奈良では石こ詰めの刑に遭いますが、シカは食べますよ、シカ料理なんてのもありますね」
「…アゥチ、おお日本、シカも食べマースカ」
「はい、食べます」
「…先日、ワータシはクジラを…」
「クジラは学校給食の定番でした」
「…オゥ、今もみんなクジラを」
「食べてますねえ」
「…イルカは」
「かまぼこにはよく入ってますよ」
「…。」
「馬をね」
「おー!パッカパッカのホースを」
「イノシシ」
「ワォ」
「イナゴ」
「!」
「セミはエビの味で」
「ガッド!あのインセクトを!」
「蜂の子はうまいですよ」
「ああ!みなし子ハッチまで!」
日独文化交流は、まもなく玉出寺島へ続く(と思う)!