第1068回 アクティブシニアに送る歌と笑いの集い(於・南港ポートタウン西会館大ホール)

 土曜日。主催NPO法人エスペランサ、共催NPO在宅医療サポート協会、後援ATC、協力某ベビー用品専門会社(粋花師ご所属・御会社のご意向で伏名)他。
 お客様数200名。13時30分開演、16時40分終演(予定の10分押し)。
 
 乱坊、総合司会および「今日から使える笑いの力」。
  
 午前10時会場到着。大きなホールだ。会場一杯に会議机とイスが整然と並べてあった。美しいくらいだった。
 途方に暮れる。僕の嫌いなパターンだ。でも机を全部外すとなるとドえらい作業になる。どうすべかー。
 
 さて表現舎は、いかな拷問を受けても、受けなかった原因を、お客様や会場、音響等、自分に起因せぬものの責任にしてはならない(池田ピアマルセンターの反響問題のみは除く)。
 すべての責任は表現舎自身にあり、与えられた世界を必ずや「何とかしなければ」ならぬ。こう考えることが人生の貴重な瞬間を時間借りして共に存在して頂くお客様への、そして、誰でもいいのに、誰でもできるのに、凡夫・表現舎を信じてマイクを託して下さる主催者様への最小限の礼儀である。
 
 決然として申し上げた。
 「机を、…机を外しましょう」
 「は?」
 「イス席にしましょう」
 「えっ?」
 「机を片づけるんですよ」
 「全部?」
 「そうです。きっとそのほうがお喜び頂けます」

 ご差配の山田さんは明晰な人だった。
 「私もそれがいいと思います。やりましょう」
 「ありがたき幸せ」

 一時間弱で作業は完了した。会場は最高の状態となる。
 
 この会は、南港の高齢者に地元のNPO法人が楽しんで頂く機会をつくるというもので、いろんな企業が協賛して、帰りには大きな袋一杯のお土産まで出る集会だった。
 スタッフ側に舞台関係を理解している人が居なかった。出と入り、マイク本数、照明、舞台の転換。拙ながら僕が全編を通しでリハ主導した。開演ぎりぎりに終了。
 
 オープニングの後のトップバッターは、ヒューマンノートというゴスペル集団17名による舞台だった。歌はいい、うらやましい。お客様がたもノリノリで一気に盛り上がった。
 このヒューマンノートの吉村リーダーから声をかけられた。
 「まつ梨ちゃんのお父さんですよね」
 「はへ?」
 「うちの子、新聞折り込みに入ってたチラシの顔写真見て、アスール幼稚園のまつ梨ちゃんのお父さんやと言うてました」
 局所的に超売れっ子である。子供の記憶力を指名手配犯捜査に役立てると良い。
 
 続いてのシュウさんというギターのコーナーもガンガン盛り上がる。シニアとは言い上、新しい歌もまたノリノリである。シュウさんは最後まで音響を調整してくれた。大変助かった。
 
 ここでお医者様の講演があって仲入り。この時点で35分ほど押している。休憩時間を少し縮めて様々はしょって25分押しまで取り返す。
 
 続いてがハリセンでお馴染みの演歌歌手小川リエさんショーであった。
 
 そして僕に手渡されたとき、持ち時間50分の予定が残15分しかなかった。最短にしたが25分かかった。で、10分遅れで終演。落語は割愛、枕のみ。よくお笑い頂いた。お客様に感謝します。愛してます。
 
 次の予定とケツカッチンで後片づけは皆さんにお願いして早々に退散した。ありがとうございました。