第1059回 226前夜

 私は、彼はさすがだ、と感心した。国会中継を聞いていたとき、仙谷由人官房長官衆院予算委員会でこう言い放ったのを聞いた。

 「逮捕された人が英雄になる、そんな風潮があっては絶対にいけない」。

 まったくその通りだ。車に乗りながら部分しか聞いてないが、やっと民主党が日本人的なことを言ってくれた。
 
 件の逮捕された中国人船長さんは、中国で英雄になっているという。逮捕された人が英雄になるなど、日本国民として絶対に認めてはならない。悪夢だ。
 そもそも刑法犯で粛粛と処罰するべきであった。なぜ釈放するんだ!と9割方の国民は思ったはずだ。
 また、私を含めた一般日本国民が自宅のPCで44分の衝突ビデオを見て憤慨しているのに、国会議員が雁首揃えて6分物を見ているという。口に含んでいた茶を吹き出した。運転していた車のハンドルがビチャビチャになった。賢い人たちが集まって一体何をさらしているのか。意味がわからん。
 この行き過ぎた民主党の中国配慮に国民の9割5分は失望した。もはや政権者としての天命は尽きている。
 
 まったく、仙石長官が言うように「逮捕された(中国)人が英雄になる、そんな風潮があっては絶対にいけない」。同感。
 英雄という言葉は、本邦の国家的危機を前に、職や人生を賭して、他国の侵略の現状を、平和をむさぼる日本国民に明らかにしようと、youtubeに動画をアップした義者にこそ相応しい。
 早く船長さん確保の際の海上保安庁職員各位の奮闘が収まったロングバージョンをアップしてほしい。
 殉職された方もあるやのように聞く。たとえそれがデマであっても、最前線で職務を遂行する海上保安庁の皆さんは憤懣やる方ない状況にあろう。戦前ならクーデターが起こってもまったくおかしくない状態だ。
 私は、自衛隊の予備役志願に年齢制限で応募できなかった一般民間人である。義による憂国の挙兵の際は、何もできぬが軍用車両通行時の第三者誘導警備、民間人との接触防止、民有地接収の際の近隣対策、非常炊きだし、おにぎりづくりなど、後方支援は任せておけ!
 
 ここまで書いたところで、海保の巡視艇の乗組員が、自分が動画を流出させたと自供しているというニュースを聞く。この海保職員の処分は今後、非常に見ものだと思う。国家公務員法に抵触する違反ではあるが、処分が過分なものであれば今後国論は沸騰する。政権は終わる。行方を見守りたい。
 とにかく、彼が愛国者であれば、僕に息子が生まれれば、この海保職員の名をつけたい。