第1027回 伊賀市古郡地区敬老会 出演

アイロン【Iron】(名)1、【化】鉄。2、鉄製の西洋型火のし。3、理容用のこて。− 金澤庄三郎編『廣辭林新訂版』三省堂発行(昭和12年1月25日新訂第360版)より引用
 
 日記に入る前に、熱心読者の方からお問い合わせがあった。再度本項を用いてお答えしておく。
 以前、ミクシで居たので、ミクシから転送された皆さんのご来訪を受けることが多い。その際、携帯読者は、ミクシで携帯用に変換された画面を見る。これがウザイ。素直に頁へ飛ばしてくれればいいのに、ミクシから脱出させない仕様となっている。すこいな。
 大変お手数であるが、ミクシで新ページ更新を察知した方は、直接、
 http://d.hatena.ne.jp/HyougensyaR/
を踏んでいただきたい。また携帯読者は上記URL末尾にmobileを付加すればよい。
 http://d.hatena.ne.jp/HyougensyaR/mobile
だ。
 
 日曜日。伊賀市の古郡地区の敬老会に呼んでいただく。伊賀神戸12時着。お出迎えの梶さんとお話しながら。梶さんは元・ファイアーマンで、大阪まで通って府下の消防でご活躍された方だった。お酒の好きな方で、着いたら飲め飲めと言ってくださるんだが、喋る前には飲めない。喉が鳴る。
 敬老会。50名60分。スジャータ。お元気な皆さんでお心を開いてお付き合いくださった。感謝。「アイロン焼肉」「歯の相談」「ふえるワカメちゃん」「今日から−」45分。一旦降りて休憩。「蛇含草」12分。
 終演。着替えて楽屋から出ると、ちょうどビンゴゲームをしていらっしゃった。根が好きなんで僕もちょっと参加してビンゴ盛り上げ。だって電車の時間が結構あったから。
 親戚の子が帰ってきたような扱いをしてくださった皆さんのご長寿を心からお祈りする。お元気で。
 
 舞台前に来舞兄より着電があった。「なんやったら打ち上げよか」と。終わったら電話することになっていた。
 兄は土曜に伊賀、僕が日曜に伊賀、また兄が月曜に伊賀、という完全に見事なまでのすれ違いの人生を歩む週末となっているので、お声がけくだされたのだ。
 ところが、鶴橋から電話すると、奥様のご実家で食事をすることになったとのこと、残念にも断念の憂き目となった。が、その際、「笑鬼さんが玉砕したらしく、さっき悲しげな電話かかってきたで。電話してみ」との情報を受く。
 察する。小父貴、本日、圓九君と共に賛助のはず。万一、今週玉砕ならば、小父貴3週連続(津波高潮、心斎橋、本日)の玉砕となる。危ない!小父貴が危ない。圓九君だけでは身投げを止めれないかもしれない。大川にドカンボコンなんて音を聞くのも嫌だ。
 決する。よし、僕が行ってお慰めしよう。僕がご慰安申し上げよう。平素の御恩をお返しするのは、今だ。握りこぶしを硬くして梅田へ向かう。
 こられた。もうすでに反省会は一次を済ませておられるのか、酔っておられた。
 僕はお慰めしたが、心地良く受けて帰ってきた僕のすべての言葉は「皮肉」に聞こえるようで、逆効果だった。手拭いの糸を糸切り歯でバリバリ5センチ間隔に切り刻むほど残念がっておられた。圓九君と僕はそのお姿を見て微笑んだ。
 圓九君は右手、僕は左手をしっかり抱いて飲む。でないと、大川どころか、師の前に置いてある盃洗の器にさえ身を投げてしまいそうな勢いだ。僕は女給に頼んで、盃洗を下げさせ事なきを得た。
 そして、3人でいつものように落語について15万語ほど語り合い、梅田で別れを告げ自宅へ帰る。
 そのあとの笑鬼小父貴の消息を知る者はだれもいない。