第943回 中ノ島祭り見学記

社会人落語連盟に今年から入れて頂いた。
これまで独立系大衆演劇派として一匹狼で、ウチの白亜の殿堂千里山上に群れ成すOB会の面々と行動を共にしてきた。
昨年、池田の社会人落語初代名人決定戦に出場し他山の頂きを沢山見た。感心もし得心して、先達の後輩・千里家圓九君の差し渡しを以て、社会人落語連盟に帰属することとなった。
中ノ島祭りで落語会があるという。以前下された案内に「5月2日立て込み」と記してあったように記憶していた。
私は言わば新参の初年兵であるから、設営での下働きから汗を流させて頂こうと思い、勝手に午後一時にまつ梨を連れて中ノ島中洲に赴いた。
場所はわかった。誰も居ない。備品はある。ボーイスカウトの時によく立てたマーキーテントが置いてあった。
「建ててしまうか…」
独り建てできないこともないんだが、それでは礼を失する。
祭りの事務局に行き、設営予定時間を聞くと午後5時以降という。時計を見ると午後12時半。早すぎた。
待てぬ。しかし連絡先を一切知らぬ。
圓九君に電話した。不通。
やん愚さんに電話した。天満でバンドの稽古だという。
「すぐにお越し下さい。緊急事態です」
「わかった」
緊急事態だ。寂しすぎる。
オッ取り刀でやん愚さんが中ノ島へ。
二人で時間をつぶすにも長すぎた。
笑鬼師の電話が出ない。仕方ない、奥様の携帯に電話し、居所が関大、後輩の稽古中と判明。
サンモリッツに移動。待ち伏せ。お後、後輩諸君も混じって歓談。

翌日に続く。