第874回 晴れの大舞台と関大センサー

帰宅。長時間爆睡。
起床。雑炊。
さあ、今日は大舞台だ。まつ梨の晴れの大舞台。バレエだ。
色々な事情があり、議論を重ねた結果、スクールを変わった。
まつ梨は以前、お稽古、舞台には消極的であったが、変わったら偉い変わった。家で遊びながら稽古したりしよる。お風呂で舞台で踊る曲をくちづさんで居たりする。昔泣いていた舞台化粧も嬉々として描いてもらうようになった。
前と何が変わったか。前のスクールとはお友だちの人数が違うのだ。普通、より先生との密着を求めて孟母三遷するのは聞いたことがある。逆だ。人数が増えたのだ。同じクラスが倍以上に増えたのだ。これが嬉しいらしい。
何となく解る。
四時半開演、終演九時。妻は贈り物係。学生時代以来初だろう。
妻がエライ仲良く話しているママが居た。天寧の学校の友達りかちゃんが来年このスクールに入るということで、見に来ていた。大体、天寧の学校のママ友は、大層にゴージャスな輩が多いので、僕は妻から発言を禁止されている。しかし、このりかちゃんママは美しさはこの上ないんだが、実に気さくで飾らす、何か同じ臭い(失礼!匂い)がすると直感した。懐かしい薫りがするのだ!
不思議だ。天寧のお友だちの、りりちゃんママに似た、目の奥に普通のママ友と異なる気配!何だろう、これは?
蓋を開けたら、りかちゃんママも関大。やっぱり、眼孔の奥底にイチビリのアホと触れ合った色合いが見え隠れする。
街で出逢ったのは、りりちゃんママ、りかちゃんママ、そして田中君。相手が社会で一般人の仮面を被っていても、関大の血脈を感じる僕のセンサーは、益々鋭敏になっている。何も才能はないが、この関大センサーと、街で部員と出逢う偶然という必然の能力は、住之江区のトップクラスと自認している。
自宅に帰り、楽屋弁当を肴に、缶チュー杯、焼酎一合。惣菜の茄子の天婦羅。飲んで寝る。