第823回 あいさつ【挨拶】

人と人が会った時や別れる時に言う言葉。以下略― 学研「新レインボー小学国語辞典」改訂第3版より。

10月1日木曜、某小学校キャリア教育ミッション説明担当講師役。小学校6年他80名程15分。大学コンソーシアムからの無茶振り。選んでる場合やない。拒まず受ける。

事前の説明を受けていた。十分程で徒党を組んで逃亡する子らがいると言われていた。受けていた印象よりは割りと聞いて貰えた。が、久しぶりに声が飛んだ。始めに挨拶したらちゃんと返してきたので安心できた。
コンソーシアムのメンバに関大法の現役3年の娘がいた。僕の次の時間に喋る予定なようだった。
終わって教育委員会の方に駅までお送り頂く。深謝。
散漫な相手方でも懸命に話し掛ける者を簡単においそれとは無視できない思考回路が人間には備わっているんだと思う。抜いたりすかしたりするテクニックも大切なんだろうが、一期一会で必死に向かい合う気迫がないと、こちとら薄っぺらい幅合いしかないんだから、お客様には瞬時にこっちの底が見えてしまう。子供であろうが高齢者であろうが関係無い、同じだろう。
今更、人生観を重厚にしたり、テクニシャンになったりは出来ぬので、必死さを出したらいかんとは言われているんだけど、それを抜いたら僕はもはや表現舎ではないんだろうと思う。
ことに落大各位に関しては、さしたる才能の塊ではない普通の人らが懸命にやっている姿を現出するからこそ尊さを感じるのであって、凡夫の希望の拠り所である。