第763回 新週末奇行

金曜日。ある古老と西田辺で飲む。

カンカンカンカン杯を重ねていくが、仕事の相手だからこっちはちっとも酔わない。見ている前でドンドンドンドン、相手が机の向こうでグズグズになっていく。67歳だから仕方ないのかも知れぬが、ズルズルになって最後肩を貸してご自宅まで運ぶ。久しぶりに人がボロボロになっていく過程を細部までじっくり見られてドグラ・マグラを彷彿とさせる。

土曜日。豊能の大姉と福島の兄貴と打ち合わせを兼ねて梅田で。大姉が19時ご到着とのことで、18時から兄と阪急高架下の階段でよしなし事を語りつつ缶酎ハイに焼酎を混ぜて飲む。
500mlの缶と220mlの焼酎ワンカップでホロッと。後、安居酒をさせてくれる店で焼酎ロックのコップを積み上げる。兄と様々語りつつ号泣。爆泣き。
前日は相手方がボロボロになっていったが、この日は僕がズルズルに。ほぼ飲まぬ大姉には貴重なドクラ・マグラ体験のはず。

同日、服部ご本宅では会長を中心に素敵な仲間たちが集い侃々諤々の議論が続いていたようだ。早く終われば行く予定だったが、それも叶わぬ夢と帰した。

日曜日。最近いつもだが二日酔いがない。これは体質改善が進んだかして可成りいい感じ。愚キョンベーロ師(もはや原型不明)から落語会鑑賞の上がりに難波で飲むから顔を出せとの仰せ。天寧のクッキングのお迎えにまつ梨を連れて顔を出す。
烏龍君も同席。愚キパコーネ師に、先日の服部ご本宅での落大幼稚舎のおぢば帰りの時、愚リコーネン師が子供らの前でお尻を出した、との報告を琴梨嬢がしたらしく、幼稚舎のお母様方のご不興を買っている旨をご報告すると、
「え?ケツ出したん、俺ちゃうけど…。」
と、戸惑いながらも罵詈雑言を浴びせかけられる喜びに満面の笑み。Mの本領発揮。喜んでる場合やない。が、否定し訂正するも野暮。
まつ梨が、愚リングリン師が来るなら行くと聞かなかった。なぜかまつ梨は、愚…師が気に入りのようだ。不思議な女だ。先が思いやられる。