第334回 ソフィット

 九月は御縁あつて結構、落語の機會を頂いてゐる。本當にありがたいこと、感謝してます、愛してゐます。
 さて、皆さん方上下の先達各位、居竝ぶ名人上手と比べると、僕は殘念ながら淺學非才で舞臺回數は少ないんだけれども、それでもこの人生、表現者の末席として舞臺の數を重ねてきた。
 これらの現在まで連なる舞臺の中で「一番最初の舞臺」は何だつたか?(練習のつるの舞臺を除く)。それは一年の「關大亭一門會」ではなかつたか?映像をおぼろげながら覺えてゐる(亭主潤怖兄、一八兄、五二羅兄および拙?)。噺は確か『骨釣り』か?
 しかし今日書きたいのは、その時のマクラ、のことだ。詳細は割愛するが「おばあちやんの失敗シリーズ」みたいな内容で、目藥と間違へて當時流行の便祕藥を點眼したおばあちやんが、翌朝、目糞を熔岩みたいに吹き出させてゐた ─ 、だつたと思ふ。
 ウケたと思ふ。(ビデオご所有の方がいたらお願ひだから出さないで!)ちなみにこれは僕の作ではない。當時、仲良しだつた桃山落研の先輩に舞臺前日頂いた。シャモニで一緒に考へてくれたんだ。
 一番最初の舞臺の一番最初に喋つたこと。それをくれたおつさん、名を地獄家おつさんさんと言ふ。御縁あつて昨日、我がマイミクに名を連ねて頂いた。なつかしい。
 
【陣中日誌】
朝、バナナと燒きそばの殘り。
ブランチ、待ち合はせにマック(寫眞省略)。
晝、樂屋辨當、お吸物。
夕、打ち上げの前にきつねうどん。
夜、打ち上げは會長んちで。あと、燒き鳥屋へ移動。また會長んち。へべれけ。