第333回 豫備校生の女との同棲

 ここまで家族みんなでよく耐へた。終りの始まりか、始まりの終りか…。
 待ちに待つた日が來た。(否、來てしまつたといふ方が本義に近い)
 
 父ちやんと娘といふ状態を澤山お目にかけたと思ふし、厨房で子等の飯に奮鬪した日々も山盛り書いた。
 ここ一年、妻は豫備校生であつた。昨日、來春よりの院への進學が決まつた。合格通知が來たのだ。(…想定外だ)
 萬一、一層我が事業不調なるる際は、即時休學、就勞を視野に入れ學究する前提を話し合ふ。これは即ち、あと二年、これまでと同じように、休みの日は瘤付きでウロウロするやも知れぬといふことだ。
 もう慣れて來たし、仲間内に異常に子供さばきのうまい人たちが多いことも解つてきた。
 落語大學附屬幼稚園の園長夫妻をはぢめとする先生方・ご父兄の皆さま。もがく我が父子に今後とも、より一層のご理解ご協力を賜りますことを。
 
【陣中日誌】
朝、お粥。