「かうなつたら決着は裁判でつけるしかないですね」
「法的手續きを云々」
「出るとこ出て云々」
仕事で揉めると、こんなセリフを吐いたり吐かれたりすることはちよいちよいとある。
勉強はさほどしてゐないが、學部もさうだし、仕事柄、辯護士とよく打ち合はせもするんで、空氣や雰圍氣はよく把握してゐるつもりだつた。
先生方と長らくマネヂメントして、訴訟を進めてきたが、本日原告側の證人の主訊問と反對訊問が終はつた。
初めてだ。原告側證人が敵の反對訊問でボロボロにならなかつたのが救ひだが、一日中切迫した氣持ちで傍聽した(傍聽も初めてだ!)
宣言する。僕は今後絶對、絶對じぇーつたいに裁判なんてしない。當妙に質問の意圖、質問者により、答への内容を適宜判斷するのは至難の技だ。こんなもんとは知らなかつた。ありやするもんぢやない。
今後は、揉めさうになつたら、毆り合ひか、體で濃厚にご奉仕してゞも裁判にならぬやうに解決する。裁判だけはやめろと子子孫孫に傳へたい。
傳家の寶刀は拔かず。 拔くのはお雛さんの首だけ。木刀か似非・小烏丸を腰に差し、手ぬぐひで頬被りして颯爽とこの現代社會を、訴訟社會を驅け拔けていかう!さう!訴訟社會の必需品、アタッシュジャーを片手に!
【陣中日誌】
朝、櫻エビ茶漬け。
晝、繁昌亭前角のうどん屋で肉うどんとお握り、竹輪天。
晩、自分獨り打ち上げ(近所の「吉鳥」)で、酎ハイレモン3杯とほろ醉ひセット5本。