第127回 衣食足りて

 もともと異性に對しては修行僧(酒だけ破戒僧)のやうな生活を送つてゐるもんだから、僕の日常生活の中には一部ご發展家のマイミク諸候のやうな色事の味はひや香りが漂うことは決してない。
 この傾向は、現在および將來において、僕の日誌の文面はおろか行間にさへ激しく適用されるのでどうぞご安心頂きたい(誰も心配してゐない)。
 しかし、そんな僕も少しくは性的なドキ/\を味はひたひ夜もある。
 最近ハマつてゐるのは米朝師匠。米朝師匠の艷咄だ。毎夜寢しなには明日聞くデータの同期を取るんだが、師匠の「はつ、丁度よろしゆうございますつ(『四つ目屋?』)」とか、『故郷に錦』とかを聞いちやうと完全に作業が止まつてる。
 夜中の一時ごろ、ボーッとしてゐる自分に言ふんだ。
 「何ドキ/\しとんねん、俺よ、俺。これ、米朝師匠やんか。單なるおぢいさんやんか。」
 だめだ。おぢいさんで亢奮してる。もう僕はおぢいさんぢやなきやだめなんだ。をぢいさぁーん。
 
【陣中日誌】

朝、自宅でりんご。待ち合はせで朝マック
晝、天理の來來亭にて鷄の唐揚げセット。
夜、鮭とブロッコリのバター燒、切り干し大根の煮物、みりん干し、二合、茶漬け。