第43回 良店十年不變客、良客十年不變店

 ちなみに表題の件、「両店十年客を変えず、両客十年店を変えず(現代表記)」と訓ずる。
 昨夜は茂八君と杯を交はす。良酒。天王寺驛地下の安カウンタでの安酒。
 そも/\省みすれば、夢通り、訥庵のなき後、我らの放浪野天の生活凄慘を極める。
 天神藤代屋は普段使ひにあらず、西宮圓太九師は甚だしく遠い。上町馴染みの座敷は私には良いがみなの邊疆。吹田荒井屋は我が邊疆。難波○屋は…。
 となると、堺筋本町か、昨夜のごとき天王寺に出て居るやうな次第。
 一堂に會して、大いに酌み交はせる場所は、もはや笑鬼師宅しかなし。あそこはよい。午前二時に娘御前がご歸還されるのを説教するもよし、奧樣の喉の下に入つて食材根こそぎ食らふもよし。しかし、こんな一般民間人の民家を接收してばかりは居られぬ。
 商賣屋の安く居酒さしてくれる店探さんと僕たちはもう二度と再び會へなくなつてしまふんぢやないかとひどく心配してゐる。
 
【陣中日誌】

朝 拔き
晝 天下一品(炒飯定食) NO-Pics
夜 Shun5兄貴、chuhai先生と會食。痛飮。
夜食 UFO定食
最後の寫眞は二軒目の映像。

今週は、毎日だつたなあ。反省。