僕は難波●屋が好きだ。頭上を飛び交ふ店員の中國語と注文の叫び聲。
床が灰皿といふ日本人ばなれした衞生觀。白襟と青襟が共に混在して安肉を貪り、ラベルのない謎の燒酎を呷る。豚足にむしやぶりつき、口端のゼラチン質を得體の知れぬボロ手拭きで拭ふ。
「…う、美味い」
必ず聲を漏らしてしまふ。打ち合はせにならぬ。
そして、休むまもなく手掴みで小皿に補給される葱、葱、葱。
店の女給は何も言はぬが
「當たりまつせ。消毒でつせ」と言つてるとしか思へない。
葱で飮む店、●屋。ねぢれとしか行かない。いや、行けない。
【陣中日誌】
朝 昨夜製子供用ケチャップライス(寫眞なし)
晝 ケンタッキーフライドチキン 千圓パック
夜 茂と乾杯。(寫眞なし)