深夜…。電話が鳴つた。
醉つて歸つて、家で日清燒きそばUFOを貪り食つてゐた。
「どした?」
ねぢれ(注:柊谷のMIXI上の名)の番號だ。雜沓。無音…。
「俺、今…。」
何だ?
「俺、今、…どこにゐる?」
息も絶え絶えに言ふ。
「こゝは、どこなんだー」
知らんがな。君の居るとこ知らんがな。
「つひに天は我を見放したー」
咆哮しよつた。雪中行軍か、君は弘前三十一聯隊か。
「落ち着くんだ!」
遭難者に周囲に何が見えるかを聞いた。…居所がわかつた。
心齋橋やん、それ。大丸の見える所で遭難するなよ。
「先ほど、車の進行を妨げた罰に、運轉手に毆られました」
刑事事件めゐた謎の言葉を殘し、ルーミング心齋橋に誘導すると、フニャフニャと電話が途切れた。朝からはまだ電話がつながらない。 いゝ友人であつた。
しかし、みんな本當に熱心な酒飮みである。頭が下がる。
【陣中日誌】
朝 ヤキソバ。
晝 喫茶サンモリッツにて寄席の前に母さん製お子さまセットを食す。
夜 喫茶サンモリッツで打ち上げ(寫眞なし)