9月であったか。住吉区のいきいきを果てて表に出ると着電があった。桂三金君からだった。
「私、いま終わったんですけど、乱坊さん11月に出はりますね」
同じシリーズに彼の後塵を拝して請けていたことを知る。うれしい。
以前、東住吉区社協にいらっしゃりお世話になった方が当センターに転勤された。定例の講演会シリーズにご推挙下さり出演の栄に浴した。ありがたいことだ。
講演75分、枕15分。70名。主客一体、時空共有の妙を満身に受け、納得も得心もした。ジャストスジャータ。
うかうかと日常を暮らしていると、自分がこの星に何をしにきたのかわからなくなってしまうことがある。
無様でよい。表現舎乱坊でありさえすればそれでよい。見せるものはもはや芸ではない。そんな高尚なことはできていない。
やっているのは、この場面を何とかしようというもがきと、そのもがきを通じてお客様に発し続ける「表現舎乱坊とは一体何なのか」という問いかけである。
お答えは、眼前のお客様それぞれの反応として現れる。私はその反応から「表現舎乱坊とは、今の私である」という解を得る。