8/24の条である。
ご当地は3シーズン目だ。お客様方のお顔を覚えている。地蔵盆と重なり皆さんお忙しく、若干少なめ。15名90分。乱坊の晩飯検討会議、蛇含草。記録しておく。
区社協の平田はんというおばさまとは、粋花さんご夫妻のお取り次ぎ以来、3年に渡り実に目をかけてお育って下さった。恩義はここに書き記すことができぬものがある。
この日も終演後短く打ち合わせする。
「乱坊さん、今期、いきいきはどうなってる?」
「あ、はい。おかげさまでご当地西成を始めとして、東住吉、西区、港区を頂いてます。新規で阿倍野区、旭区、住吉区を頂きました」
「北区から北は?」
「まだご縁ございません」
「今度のブロック会議で紹介しておきましょう。平野区は?」
「人権講演ではご下命を下さりましたが、社協は未踏です」
「わかった。都島、中央もまだのようね」
「はい、まだお出会いしておりません」
「わかったわ」
何をどうわかられたのかわからないが、彼女は独りしっかとうなずくと、赤バスのバス停に僕を残して、自転車のペダルをグンとこいで、西成の雑踏へ消えていった。
今、在るは、彼女の尽力によるところが大きい。ほとんどが彼女からの連鎖である。
僕の区社協コンクエストの先に何があるのか、などと平素、僕は冗談でよく言うのだが、哀れ凡夫を様々な先にお勧め下さる彼女には、その先が見えているのかも知れん。
彼女を通じて働きかけをおこなわしむるは御業である。愚鈍者にもそれだけはわかる。