第1109回 兵庫県自動車整備振興会伊丹支部 新年懇談会コーナー司会(於)伊丹シティーホテル

 表現舎は見えざる手の誘ないに身を任せ道を歩む。本来ならば軒先で藁束を枕に雨露を凌いで独りもがくのであれば、いかに自由に在れるであろうかと憧れるが、齢遅くして召しの啓示を受けた悲しさである、既に共に暮らす家族らにそれなりの暮らしをさせねばならぬ。
 現在、何の由縁か、僕が不慣れな知的労働に僕を叱咤激励し、それでいて表現活動に赴くには寛大であって頂ける。
 僕は、友人にそのことを話す。皆一様におどろきをもって寛大な条件に感謝しろ、と口を揃えて言う。解っている。僕はそんなに鈍感ではない。人生最大の困難多き時代に僕の前に現れ、時空を供せよとの仰せに、たとえ1センチでも恩返し出来ねば、「義に生きる(『笑鬼師語録』)」表現舎は直ぐさま屋号板を叩き壊し、焚き付けにでも焼べてしまうべきである。
 また思う。こんな恵まれた環境がそんなにいつまでも続くわけはない。すべては導きに委ねる。今は、感謝の誠をもってお時間内最大限、愚鈍者の微力を尽す。
 
 早退し、伊丹へ。大姉ご差配。兵庫県自動車整備振興会・伊丹支部の新年懇談会コーナー司会。コーナー30分50名。
 乾杯後の懇親をスムーズならしめるため、関係業種の皆さんをご紹介する。テンポよく皆さんに一言づつご挨拶頂き全員をご紹介出来たこと、皆さん即興で一言一言ご挨拶される様は、本会の主旨に照らして間違いのないものであったと確信している。楽しかった。
 この会は、僕のコーナーのあとが、桂三若さんの落語であった。荒れる酒席に最期まで駆け抜ける彼のプロの芸をみて、大変勉強になり、学ぶところ多く、また一聴衆として楽しませてもらったことを感謝とともに記録しておく。