第1094回 古代からの伝言

 1月6日木曜日。わが三弟の誕生日である、が、彼は新婚だ。さぞかし熱々のお誕生日を祝っていることであろう。放置する。
 
 終日お昼の仕事に奔走。昼、T君同行。ファミレス日代わり定食としてハンバーグ、チキンカツ、ポテトフライ、大ライス、スープバーでカップに三杯。スープはうまかった。
 夕方帰社し、事務して帰る。
 ある方と出会う。某新聞社の取締役の方だった。「貴紙が言論界の最後の砦と信じて購読している」旨をお話すると、襟を緩めてたくさんお話して下さった。
 かつて連載されてた『古代からの伝言』の神武東征の下りは、僕の郷土が舞台なので興奮し、故郷の宇陀を神武帝が通過する連載の日の朝刊は、新聞配達人を玄関で待ち受けて、ひったくるように読みふけった思い出を話し、笑う。
 国家のありうべき、教育のありうべきなどを語る。面白いお話を沢山して下さった。
 中でも記録しておきたいのは、新聞の購読数の減少は、若者がネットから直に情報を取得することが要因と思っていたが、それは一面に過ぎぬということだ。若者が世帯を別にしても実家は取っている。若者の新聞離れ(これには当然危機感を覚えておられたが)は、急激なる購読数減の要因ではないと見ておられた。
 高齢者が伴侶をなくし、独居の状態になると購読を取り止めるケースが多いという。夫婦にとって共通の話題の源泉として「新聞記事」を利用していることが多い。伴侶がなくなると別にそんな動機(共通の話題探し)もなくなり、新聞の必要性が薄れるという話だった。
 表現舎が各区社協のご下命の元、展開させて頂いている「高齢者閉じこもり予防事業」とも密接に関係する社会の潮流の一端を垣間見た。
 個人的にいい会に出して頂いた。
 
 夜、自宅にて焼酎「かのか」ワンカップ一本。サバの味醂干し。キャベツの炒めもの。茶漬け一膳。