第1092回 年初の野望

 1月1日。朝、おせち、雑煮、餅一個、鯛の塩焼き、酒一合、焼酎三合。昼、焼き肉、焼酎二合。午後四時、年賀の来客あり、おせちを摘まみ日本酒二合、焼酎二合。夜、炊き込みご飯、おせち、焼酎一合。風呂上がりにみかん二つ。
 1月2日。朝、おせち、雑煮、餅一個、鯛の塩焼き、焼酎二合。昼、食パン一枚。インスタントコーンスープ。午後から帰坂し子らと住吉参詣。タコ焼き、イカ焼き、焼酎一合。夜、自宅にてひじきの炊いたん、かぶと鳥ミンチの炊いたん。焼酎一合。みかん三個。
 1月3日。お昼の仕事初出。終日街宣。朝、オロナミンシー一本。昼、ロイヤルホストで牛ステーキランチ宮崎先輩にごっつあん。固かった。夕、缶コーヒー一本。夜、家族で寿司。スーパーの寿司。焼酎ワンカップ30度一本。ハム一本。みかん二個。
 1月4日。終日お昼の仕事。挨拶廻り。朝、缶コーヒー一本。昼、おにぎり二個、ハムチーズパン一個、ノンカロリーコーラ500ミリ一本。三時にファミチキ一個。帰所後ノド飴二個。終業後、ガソリン代の清算が帰ってきたのでT君と居酒屋に繰り出す。Mさんのボトルキープを1センチだけ飲むつもりが、気がつくと完飲せり。アテに野菜炒め、生ギモなど。足らずチュウハイを追加。憂国の士二名、大いに飲み天下を論ずる。
 T君の結婚式司会をこれでもかと押し売りする。彼へのご婚儀コーディネーターとしての歩みはまさに始まったばかりである。その最終章は、披露宴を終えて、静かに会場から姿を消し、西成立ち飲みの玉出寺島で独り飲みすることだ。この日を目指し、越えねばならぬ彼の目標を成就させるため、僕はまた彼の謂のままに昼の仕事にいそしむのである。