第1085回 東住吉区いきいき さくら会 (於)北田辺友愛会館

 月曜。午前、お昼の仕事。早退。
 
 ご葬儀に参列することがある。ご葬儀に参列すると葬儀司会の良否、腕前が見える。葬儀司会ですごいのがいる。持って行きようで初見の故人なのに泣かされてしまうのだ。すごく上手い方がいる。
 僧侶でもホーミーみたいな声の方もいる。一人で高音と低音を同時に発していらっしゃるような声だ。日本のご葬儀では導師読経はBGM扱いなのに、聞き惚れる時がある。仏教系高校の出なので、読経を聞くと音を脳内で漢字変換しようと躍起になる。焼香のころにはどっと疲れている。
 
 20名75分。「乱坊のお食事日記」、「河豚鍋」。記録する。
 ここは、以前お世話になったYさんの奥さんが事務所にいらっしゃる。Yさんに電話して下さった。楽屋で着替えてるとYさんが陣中見舞いに来て下さった。うれしい。
 
 終わって、茶話会。着替えて同席。楽しくスジャータ。謝して辞す。
 
 田辺からきびすを返し南森町へ。一件アポイントあり。相手方ご担当・M田さんが僕に言う。
 「一つか二つ上の落大の方で、目鼻立ちのしっかりした、女性の方をご存じないですか」
 僕はクイックで返す。
 「フトッチョでしたか」 ← ばにらさんをイメージして
 「いいえ。名前は、おおにし…」
 頭の中で四半世紀の歳月を超えて、長らく口にしたことがない単語がひらめいた。
 「T子さん!」
 きららさんである。懐かしい。
 M田さんは、きららさんと同じ職場で働いて、大変世話になったそうである。礼も言わずに退職で疎遠となり、現在もM田さん、きららさんに会いたい、会って若いころのお礼が言いたいとのお話であった。
 僕は彼女に約束した。
 
 「わかりました。僕が必ず探してきましょう。」
 
 はてさて、どこから探し出したものかと、僕は今、途方に暮れているのである。