第1052回 千林大宮プレゼンテーション

 月曜日。ご縁あって千林大宮の歳末セールの企画プレゼンに参加出席する機会を頂いた。私は、これまでのアビ社との数奇なご縁を感謝する。色々な人と人の接続により、様々な過程を経て、トントン拍子にあの席に座れた経緯は、文字にすると軽く文庫本一冊くらいのボリュームになるので割愛する。
 最終的にこのプレゼンは敗退したが、新たな支援者を得れた感慨に浸る。後に必ずや未だ見ぬお客様方とのお出会いの機会になることを感謝し確信する。
 
 さて、前日に華々しい打ち上げをしたとき、その翌日は興奮が覚めやらず、「打ち上げの打ち上げ」という事態に陥ることは、この誌報にも再々掲載してきたところである。法則といってよい。
 この日午後、来舞兄より着電あり。曰く、本日笑鬼会長、客先と接待にて市内にて徘徊との情報を得たり、師の捕獲に備えよ、とあり。
 前述のプレゼン終了が約10時であったので、遅いかなと思ったが、笑鬼会長がお待ちになられているとのことであった。扇町へと走る。
 着くと、出来上がりがお二人。本物の名人選反省会となり残念酒をあおっておられた。私は出場していないので、完全な感情移入はできなかった。そこまで悲嘆にくれなくても、というほど残念がられるその所作に、去年の出場時、確実に本戦にいけると踏んだ後の大ドンデンを思い起こした。
 昨年のマグノリアは、わが歴史上最高の舞台であった。実は私にとって、気として満ちるご臨在の妙を体感した神聖で神秘な瞬間であった。あの体験ができたことは、いかなる栄誉を受けるよりすばらしいものであって、あれがあって今があり、今もあの体験を追い求めて生きる。あれ以降、いい時も悪い時も、舞台は自分一人ではない。
 お二方の悲嘆を尻目に殺して、さまざま反芻し、閉会。JRの兄と、タクシーの師をお見送りし、翌日に備え、おさらいして歩く。
 
 今日は師に嘘をついてしまった。この日、はてなの時間を問われ29分と大見栄を切ったが、何度やっても34分から縮まらない。