第1013回 アスール幼稚園敬老会 出演

あいそん【愛孫】(名)かわゆがる孫。− 金澤庄三郎編『廣辭林新訂版』三省堂発行(昭和12年1月25日新訂第360版)より引用
 
 天寧・まつ梨が卒園して、ゑにしがなくなった幼稚園から舞台の機会を賜るのは、じつに表現舎冥利である。枕「歯の相談」「夏休みの宿題」本編「お忘れ物」。
 150名25分。お客様方はアスール幼稚園に愛孫を通わせるおじいさん・おばあさん限定。パパ・ママは会場の都合で入れない。
 僕の前に園児たちのお歌のご披露。「あ、まつ梨ちゃんのおとっつあん」と憶えてくれているお子もいた。嬉しい限りだ。この子らがはやく高齢者閉じこもり予防事業の対象年齢になってくれれば、僕の舞台はもはや無敵であろうが、あと70年くらいの時間が必要だ。
 楽しい時間を受く。理事長先生、園長先生と懇ろにお話させていただきありがたき幸せ。南港アスール幼稚園万歳。
 
 さて、計画では、火曜の深夜に「親子酒」の通しができる予定でくり進めている。頭が悪いことを痛感する。入りにくい。転法輪号で南港から心斎橋に向かう。
 心斎橋で落大関係のふぶき師、来舞兄、6丸師、茂八君、笑太郎師の名演に酔う。思う。あのレベルの研げたものは全然やってない。もっとぼわーっとしたものを量産しているだけだ。勉強勉強。
 お忙しい中を縫って駆けつけて頂いた、どんた兄弟、すぅだん・すぅご夫妻のご来駕を見た。
 
 この日の打ち上げで思ったこと。人数分に2人前の餃子を頼んだのは、誰だ!あんなに餃子が食えるわけがない。もったいない!
 もう一つ、プロ用のマイクというのは、何と素晴らしいものなのか。平素、僕らが喋っているマイクというのは、何と情けないものなのか。頂点を知って初めて、僕たちの使っているのが子供用であることを知る。くもりなく、かえりなく、透き通るさまに痺れたFGのマイク。
 澄んで尖った声がぴしっと伝わり、細かい感情までもが、何もかも伝わりそうな気がした。あれに比べたら、日常世界で僕が出会っているのは、選挙用のメガホンとさほど変わりない。
 
 少し日記のペースが遅れ気味である。先を急ぐ。