第1005回 避暑

アイス【Ice】(名)1、こおり(氷)。2、《アイスクリームの略、その意訳の氷菓子をもぢりていう》高利貸しの俗称。アイスボックス【Ice-Box】(名)冷蔵缶。冷蔵庫。− 金澤庄三郎編『廣辭林新訂版』三省堂発行(昭和12年1月25日新訂第360版)より引用
  
 家に居ると暑い。実家の榛原や、夏祭りで行った豊能町などへ行くと、その涼しさに唖然とする。体感3度から4度は異なるのではないか。現地人らが「暑いなー」などと言って、団扇でパタパタしていると「こんなに涼しいのに暑いと言わないで」とマヂ思う。住之江は赤道に近い。
 うちでは伝統的にクーラーをかけぬ。暑けりゃ肌脱げ、寒けりゃ袷着ぃーと言うと、子供達が声を合わせ「ちょっと大将、なぶらんようにしとくなはれ」と口を突いて出るよな明治大正生活なのだ。ホントにまづいときはかけるけれど、今夏、未だ都合5時間くらいか。
 クーラーをかけると、ベランダに出た時、室外機から出る熱風に「あー、クーラーは人類の敵やなー」と実感させられる。これは別に地球環境がどうこうという麗しい感情ではない。重金属垂れ流しにする以外、僕が個人的に環境に影響を与えることはない。地球温暖化など二酸化炭素排出権売買で荒稼ぎしてる輩の宣伝文句に過ぎぬ。脱線するが、本日誌でも再々申し上げてきた通り、温暖化は二酸化炭素が原因ではない。コップかカップか知らんが国際会議での科学データは捏造だった。大掛かりな詐欺だ。少し探せばネットにある。(お、誰か玄関に来たようだ)。
 人類の敵なのは、ベランダでの喫煙が、クーラーの熱風で酷暑の中の行と化すことだ。唯一の思索と信仰の貴重な時間が、猛烈な我慢大会となるのだ。(煙草が人の健康を損なうものとすれば、その習慣に負荷をかけるのであるから一見よさ気に見えるが、煙草と健康の関係についての権威ある確証を人類は得たのか疑問がある)。

 たくさんの方が熱中症で亡くなっていると聞く。ご冥福をお祈りする。どんな事情があったのか解らないが、何もそこまで我慢しなくてよいではないか。まずは塩と大量の水だ。
 アイスならファミリーマートのミルク&ソーダバー(105円)だ【この行は広告である】。
 そして水風呂に飛び込む。風呂屋でもいい、最近行ってないが300円くらいじゃないのか。
 クーラーが勿体ない、または無いのであれば、図書館だ、区役所だ!駆け込む。追い出されることはない。銀行やスーパーもいい。
 地下鉄・バス・船着き場、飛行場。あるいはマクド・立ち飲み、喫茶店などでは1000円もあれば相当涼しく楽しめる。
 避暑なら、中途半端は辞めたほうがいい。富士山頂か、両極地方がお勧め。気圧は少し低いが月、火星、フォボス、タイタンなどは今年もかなり涼しいと聞く。今、話題の衛星イトカワなんかに足を伸ばすんなら、未完成の技術だが、冷凍睡眠を被験してみるのもいい。心から底から涼しい快適な旅行となるだろう。
 バイトなんて手もある。難波の大寅蒲鉾本社のチャンバー(冷蔵庫)で、気温4度の中、震えて天ぷらを勘定しながら、辺りを見回してシソ巻を一つ、そっと貴方のお口に放り込んでみるのも良いだろう。商品知識の勉強とは名ばかりのつまみ食いだ。(僕はやったことはない!あくまでも想像の話だ!)。
 2010年、夏。酷暑。今日も朝から実に本気の黄色い太陽を見ていると、今年も忘れられない夏になりそうだ。
 図書館行ってくる。