第997回 某府議後援会青年部研修会 講演

 「選挙の戦い方についての講演をせよ」とは、あまりの無茶ぶりさに笑ってしまった。確かに関わってはいたが、これは大変だ。表題に名前を表記すると今後の公職選挙法の改正などでめんどくさい修正とかはいやなので伏せた。奴のことだ。大体わかるでしょ。
 これまで、ありたい自分となるため、しのごの言わずとにかく機会を拒まず話してきた。でもこれは驚いた。
 構成にはまる二日を要した。選挙の定義と戦略の基礎。支援者による候補者のチェックと育成、投票者の投票行動、ご縁、縦横伝言ゲーム。いつも皆で話してた基本の話のみを青年部の皆さんにお話する。くすぐりなんて一切ない。入れる余裕がない。こんなネタで喋ったことがないのだ。相手の状況が解らない。百戦練磨の常勝将軍なのか、これから参戦される方なのか。導入編にせよとの下命であったが、常勝将軍に話しているとすれば噴飯だ。でも始まればエンドまで駆け抜ける。PowerPointの枚数は喋り抜けなければならない。
 ここのところ、舞台前に祈るのを止めた。ふと、あれかしと祈るのは「疑っている」ことではないのか、と。もはや疑いはない。だから「感謝」のみでよい。機会を与え、衆のお心を開いて下さり、語るべきを与えて頂く。そもそも失敗と成功の違いは何なのか。あるべきと思うものに自分が向かおうとしているのではない。すべてはご配慮である。天を仰いで与えられる御業に感謝を先に発し、而して後、壇上に向かう。順序が逆に見えるかもしれんがこれでないといかんような気がする。って、これ、誰に何を喋っとんねん。記録する。
 52分に請けて19分返しだから、26、7分だろうか。20名。終演後、打ち上げ懇親会。出席者が感想や同意を述べてくださる。出席者の中のお一人のお母様が同郷内牧垣内の産と知る。乾杯乾杯また乾杯。
 秘書村上氏に駅まで送って貰う。最近新しいことを覚えた。四ツ橋線が終わったら大国町まで御堂筋線で後歩いていたんだが、南海を利用すれば、天下茶屋まで電車があり、そこからだとぼろくそに近いんだ。
 読書しながら歩いて帰宅。よき一日であった。