第885回 最高のくしゃみ講釈(当社比)

12/13(日)
五時睡眠。七時起床。朝抜き。
池田引札屋集合。
情宣。弁当、ハンバーグ。
一時。開演。
乱坊「おたな秘話」
新阪大君「鉄砲勇助」
こしあん君「宗論」
乱坊「くっしゃみ」
中入り
全員による大喜利、先生乱坊
乱坊「おたな秘話」
うなぎ君「牛ほめ」
隣の源ちゃん「寝床」

笑鬼師ご来籠。引札屋二階で師を交え、若い人らと打ち上げ。そのあと大人会。玄やん、師と。酩酊。

違和感は感じてた。くっしゃみの八百屋くらいから見台がガタガタいいだす。真ん中の抑えの棒が外れていた。ネジがバカになっている。
講釈に入ってからもう手を離すと崩れさりそうな気配。直角の蝶番も外れてきたみたいだ。バラバラになる寸前。頭の中はいつ崩れさるか、崩れさせるか、だ。手を離すとベチャと倒れるだろう。
割りと繰り込んだ噺なので、別離した別人格はそのタイミングばかりを考えている。くしゃみをし倒して最後の一発を放った所で同時に見台を派手にバラバラにした。ここしかないだろう。
今までの舞台でこんなに受けたことはない。イリュージョンだ。もはやあれは落語じゃない。二度とできぬ。
楽しみ、楽しんでもらえたと思う。
池田の見台はやん愚さんのだ。ネジの受けをボンドで止めないかんだろう。
大喜利では、みんないい顔していた。
旧阪大君の引退のはてなは素晴らしかったらしい。最近、同じ板に乗る機会が多いので、若い阪大の子らに、生きてる内に僅かであるが、何かを微々お伝えしなければと思うようになった。
礼節を保ちしっかり食いついてくる所に、同好の士としての若い頃の己を見るような気がして。