第780回 天下茶屋酒

日曜。久しぶりに茂公と乾杯したくなった。
天下茶屋まで自転車で走り、裏町の高級スタンドドリンクバーへ。
贅をつくした肴、鮭の水煮缶詰一缶。つつきあう。
煙草が切れて、店に「タスポ貸して」と声を掛けると、店にいた客の十人ほどが「応!」とタスポをかざす。実に気さくな下街を満喫。
彼との話は落語から部の在るべき、お稽古、噺家の思い出、そして三枚起請のこと。
彼の熱い想いに触れる。
帰りにガッチリ握手して別れる。
部と落語をこよなく愛する善漢である。見習う点、甚だ多し。

帰路、会長さんに電話。師、ヤマヤ行きの道中、既にシャモニで上機嫌の由。
公務は激務にして御身のご慈愛を願う。