第721回 最終回

木金はもうよい。

土。おたな界隈。
妻、授業と仕事があるので、まつ梨は妻にお願いするとして、天寧は私が二日間同行することと相成った。

土曜日午前六時起床。天寧も早くから起きる。楽しみにしていたようだ。
引札寄席に伴う情宣。天寧、ビビリながらビラ配り。
また引札茶屋の抹茶を立てるお仕事手伝い。楽しんでいた模様。
実に皆さんに可愛がってもらう。

現役諸君、殊に同僚はやてとの掛け合い二時間程。
学ぶ所あり、伝える物あり。

演者、やん愚師八五郎坊主、安定。らいむ師崇徳院、熱演。
中入。
笑鬼師住吉籠、怒涛。乱坊くしゃみ、低調。

終演。反省会。服部本宅。乱坊責める会。
笑鬼師、らいむ師、やん愚師、学乱師、乱坊、かぼす。
かぼすの働き敏にしてお母ちゃんのように働く。
気を回し、最低年次の礼を尽くす。
やればできると特に誉め使わす。よく飲む女、二一歳。

天寧、らいむ師を気に入り、「エリ座ベス」と記憶する。

皆で向かいの銭湯へ。酔うていて電気風呂もへっちゃら。
天寧、笑鬼師との風呂行きの本願成就。満足して寝る。

かぼす去に、やん愚師、学乱師も去ぬ。

遅れて円九君駆けつける。
先月彼に教えた「早い遅い高い低い」のくしゃみの4秘訣を教え直してもらう。
おかしな話である。先月教えたのに返して貰った感じ。

奥様ご帰還。もうひと盛り上がりあり。
娘御前ご帰還。またひと盛り上がりする。

翌朝日曜朝六時起床。円九君に朝「お前、ここで今寝とっていいの?」と問うと、ガバと起きて脱兎の如く帰る。続いてエリ座ベスお帰り。

朝から鍋ラーメン、パン、飯。酒なし。

礼述べて角兵衛獅子の親子、池田へ向かう。

情宣。天寧にチラシ配りの情宣秘訣として、
1、ターゲットの移動と同方向に移動しながらチラシを前でできるだけ露出する時間を長くする、
2、「お願いします」という声をできるだけ大きく、相手に伝わるように声を発する、
3、目を見て、受け取るまで目を逸らさない、などを伝える。

またもや、はやて君らと掛け合い。学ぶ所多し。
またコアラほか現役諸君に機会渡す。
それぞれの長所あり。伸ばすよう一点推奨を進言する。

この間放置した天寧に目を転じると情宣活動能力は独自進化していた。
子供のチラシ撒きにお客様は断りにくくあるようで、勝手にほぼ9割のチラシ渡し率をキープしているのを見て、既にワシ、娘に抜かれた気がす。

池田栄町商店街で三歩師匠夫人と出会う。あり得ないご縁。
円九君御尊父の通夜で「僕らの祝日」計画(こんなん書いても伝わらんやろから省く)を師と作詞作曲したことを思い出し、見えざる手の存在を見る。あり得ん。

林家染左師に礼を言い池田を離れる。

帰宅。泊まりで出ていた姉の帰還に妹喜ぶ。昨夜、お姉さんと父おらぬを泣いていたと母に聞く。
たくさん話し、妻によるパエリアと焼酎二合を決めて最終回のミクシを書き記す。

礼の電話す、笑鬼師に。ゆうじん寄席の打ち上げの場へ。
様々なお客様に電話回される。輪姦とはこういうものではないかと類推する。テレビ電話でないとさっぱり誰かわからんことに気づく。

最終回である。少々酩酊。乱文御免。

次回はまたMIXIでお会いする。さらば。