第676回 西はりま天文台

一月二二日木曜日〜週末にかけて
週末奇攻(朴李)
ないことなんだが、兵庫県西はりま天文台に家族と泊まりがけで行って観測してきた。娘らに金星、アンドロメダ星雲、北極星など六〇センチ反射望遠鏡や、貸出しの望遠鏡で覗かせた。天候快晴、観測良好。
今、なゆた(二メートルの反射望遠鏡)が鏡修理中で見られないのが残念だが、都会とは異なる夜空の星の数に驚く(※ただ内牧辺りに行けばさほど変わらぬ夜空かも知れぬ)。
寒かった。とにかく寒かった。寒すぎてウイスキーのポケット瓶(一合半程入りか)を二本をぐびぐびぐびと続けてラッパ飲み。腹が燃え上がるだろうと期待したが、驚くべきことに酔わぬ。酔えぬ。
がたがた震えて照準が合わぬ。妻娘らが部屋に戻るというので(当然だろう、彼女等はシラフだ)、独り残りカシオペアやオリオンを見てた。
ああ、今頃は…。出席できなかった師の追悼の寄席や打ち上げに思いをはせ乍、星になったあの人らを思い起こす。あまた光輝く満天の星を見て残りのひとグビを献杯。黙祷。
翌日に聞く、氷点下二度であったと。下手したらこっちが望遠鏡抱いて星になるとこやった。呼ばれてたんやな、危ない、危ない。
春に行こ。いや、冬やめとこう。