第447回 大腸ポリープ切除の準備

 朝晝兼用、鰻丼の鰻無し、すなはち鰻タレの汚れ飯を一丼。ペット半立一本。
 午前、電話による打ち合はせ數本。
 午後、家の隣の住吉市民病院に歩きで入院。大腸ポリープ切除である。以前一遍取つたがまたできた。
 
 擔當の女醫さんが取つても取らなくてもどちらでかまわない、なんてまるで僕に感心がなく突き放すやうな物言ひをするから、女性に袖にされると何故か慌ててモガいてしまふ僕としては、ああつ、じやあ、ポリープ取つてえん!と口走つてしまつたんだ。
 で、今ベットの上。パソコン持ち込んでやらなきやいかん書類を作つてる。不便だな。プリンターがほしいね。拔け出して郵便局に行きたいんだが、いつたん入院しちやふと、建物を出るときには外出許可申請つてのを書かなくつちやならないらしい。玉出郵便局に行くためにわざわざご大層に外出許可申請を書かなくてはならないのなら、そのついでに寺嶋酒店立ち飲み部が近いので、燒酎ロック2杯と鰯の生姜炊きなんかを決めて、ほろ醉ひで歸つて看護師のみなさんと輕口を叩くのも良い。
 風呂に入りたくなつたら、また外出許可で家にチョコッと歸る。下の娘を延長哺育にするのも別途料金がかかるからシュッと自轉車乘つて迎へに行きたいな。
 もう邪魔くさいので、一枚書いてたくさんコピーしといたらいい。入院してるのにほとんどベッドにいないで、擧げ句の果てにここから夜勤のバイトにまで行くほど、この外出生活を滿喫したい。
 
 夕食、飯一膳、豆腐の炊いたん、ワカメの酢の物、茄子のピリ辛炒め。天理よろず病院や岩國の國病で食べた實に味の薄い病人食に比べると、ここは昔から飯がうまい。酒一合があれば言ふことない。以降翌日の夕方まで絶食ゆゑ、日記に書くこと無し。