第362回 確かに

 何となく總集編的展開となつてゐる。つれづれなるままに書く。
 まづ、難波驛構内の「鷄太郎」のあの娘は、私の調査に依ると配置轉換であつたことが確定した。關係者曰く、まだ若いから色んな所を經驗させるさうで、またどこかで會へるよと慰められた。
 アメリカからきた飲み友達のケンジはNOVAを辭めたのは書いたが、後、神奈川の英會話學校で元氣に先生をやつてるみたいだ。先日東京へ行つたときに會つたんだ。やつぱりいい奴だつた。來舞兄によろしく言つてゐた。
 最後に、僕のお氣に入りの難波の潛水艦燒き鳥屋は閉店したよ。と言つてもいつもみたいに通ひ倒してつぶしたんぢやないんだ。ビルの建て替へで向かひの二階に移つた。臨時店舗のやうだからちよつと勘狂ふけど、いつもの乘組員たち、若き徳川機關長や、線の細い島一等航海士が迎へてくれる。(なぜか愛しの森ユキはいなかつた)
 あ、さうさう、三象さんの獨演會をみたのはミュンヘンだつたと記憶してゐるが、二百億で賣れたみたいだね。あの邊り、たよしの廢屋とかも吉本が地上げして大變なことになるやうだね。(未確認情報)
 
【陣中日誌】
仕事。ブランチに蓬莱燒賣六個三四〇圓、イエモン茶。