第329回 情事

 本文と表題、全く關係ありません。このキャラクタに會はぬ表題にしただけで、足跡のアクセスが物凄かつたことのみ付記しておきます。
 
《この項、方言がひどくて讀み取れない場合があります。ご諒承下さい》
 さて僕は近鐵難波驛構内の立ち飲み「鷄太郎」の女の子、推定二十七、八、三十凸凹、おつな年増の娘が好きでした。あれこそがしやたいを繪に書いたやうな、あこがれのしやためろです。
 氣のキツさは空氣で解ります。芯がしつかりしてさうな、まさしく僕の急所です。あれはしやたい女郎じや、しやためろじやと戀ひ焦がれて、ねじれ君を付き合はせてほろ醉ひセット五百十圓に醉ふたものです。
 かと言つて通ふたわけではありません。否むしろ獨りでは恥づかしくて行けません。たとへ行つても一番遠いカウンタにもたれて時折眺める、そんな程度でした。
 ここ數週間彼女がいません。辭めたのかも知れませんし、案外、壽退社かも知れません。さらわれたかも知れませんし、病氣かもしれません。國のお父さんに變があつたのかも知れませんし、憎き敵を探して敵討ちの旅に出たのかも知れません。
 とにかく、今はおばちやんと、ふとつちよの兄さんだけになつてしまひました。
 ただ、彼女が消えたのが、ねじれの中國出立の日と同時期なのが氣になります。
 
【陣中日誌】
朝、拔き。
晝、トンカツ定食。
夜、自宅歸還の耐性をつけるため近所の燒き鳥でほろ醉ひセット。歸還後鹽コショウバタースパ。