第296回 齒醫者待ち

 飲みたかつたんやろなあ。
 夕方からパンパンと段取りして、服部の小父鬼、■■の■■と、江坂のお好み燒き屋で一服。生ビールと燒酎ロックをガッツンガッツン飲んで、美しいママと何や後輩に似た親父、後輩に似ても似つかぬ男前な弟に別れを告げて、雇車は一路市内へ。
 電話によると赤ちやん本舗執行役員(粹花師)と訥庵(千太師)の兩小父貴が市内でドイツ歸りの無門關君と飲んでゐるとの情報。ナルシス一世君の待つ隱れ部屋に。
 歸りはタクシー。
 吉野家に寄つた疑ひがあるが、獨りで行つたのか、運轉手さんと行つたのかが定かでない。ただ誰かと喋つてゐた記憶がうつすら。
 酒、落語の話や馬鹿話、爆笑、いつもの人たち、記憶喪失。一か月ほど忘れてゐた本物の亂坊らしい日常を思ひ出した。
 
【陣中日誌】
朝、シアトルズベストのアイスチー。
夜、鯖の鹽燒き、子供のパスタ殘り、鷄太郎の皮唐揚げ、ビール。