第251回 ピーターパンの性根

 夕方四時にUSJ入り。歸る人とすれちがひながら、妻と天寧はETへ、僕とまつ梨はパレードを。
 續いて等身大ターミネータをナマハゲ代はりにするお定まりコース。
 「父ちやんの言ふこときかんかつたらこの人家に來はるよー」
 まつ梨よ、二人でターキーレッグ食べたのは内緒やで、とあれ程言つたのに、母さんにあつた途端、
 「母さん、まちゅ、お肉食べてんでぇ、お肉、お肉お肉、♪お、に、くつ♪」
 嬉しかつたんだらう、踊つてやがつた。肉で喜ぶな。妻は二人で一本を食べたと思つてゐるやうだ。ふゝふ、罪がない。
 經て、夕食を園内で。 ピーターパンショーの場所取りをまつ梨と。
 前日、豫習と稱し、かの大十でデズニ版を買つて見た。(版權切れ五百圓)
 
 それともう一本、僕には思ひ出深いピーターパンがある。福島兄貴の引退公演の爆笑ピーターパンだ。
 デズニ、USJ、引退のん…。三本の中でどれか一つを選べと問はれたら、僕は間違ひなくない引退公演のんを選ぶだらう。
 USJもデズニも「大人になんかなりたくない!」といふ感情が入つてない。薄い、ふざけてゐるやうだ。
 どのピーターパンよりも、あの引退の主演(来舞兄)は、生臭くモラトリアムを謳歌してゐた。僕や僕たちは、あの時、本物のピーターパン、本物のネバーランドを確かに見たのだ。
 今は昔の話である。
 
【陣中日誌兼戰鬪詳報】
朝、お鬻と芋炒め。
晝、飯、レタスとジャガ芋・胡瓜・ハムのサラダ。
おやつ、ターキーレッグ。
夜、カルボナーラペパロニピザ、ソーダ水。