第241回 忘備録

 「郵政の民營化とは、國家に金を貸付ける巨大な債權者を野に放つこと。いはゞ中央銀行クラスの力を持つ者が二つになる。今は國家側にも郵政側にもそれに氣付いてゐる人は餘り居ない。國家は管理しやうとするだらうが、郵政自身がその力に氣付いた時には、民營化により野に放つたことを後悔する日が來る。激しく混亂するだらう」。
保險屋のその人は語氣を強めて言つた。
 「フーン」「へー」「なるほど」
 上手に挾み込みながら、僕は目の前のホッケをキレイに平らげた。
 あのホッケの味を忘れぬためにこれを記す。
 
【陣中日誌兼戰鬪詳報】
朝、たらこ飯、おしたし、青汁。
午前、電話應對。打ち合はせ。
晝、だるま屋にてパワーランチ。肉數種、大飯。
午後、書類作成、府會、門眞打ち合はせ。
夜、門眞の燒き鳥中村にて數々。
シュンゴ兄を交へて樂しいひとゝき。