第240回 偉くなかつた偉い人

 さうだよ、ねぢれ、さうだつたよな。昔、小中學校の先生は言つてたよ。
 「年金と言ふ制度があつて、僕らが働く樣になつた時に、僕らに金を持たしておくと使つてしまふだらうから、少しづゝお金を國に納めると、國の偉い人たちが上手に運用して殖やして下さるので、年を取つてからも安心な制度である!」と。
 しかし、働き出すと、今拂つてゐるのは今のお年寄りに支拂ふ分を拂つてゐると説明された。
 現在、僕らの時代には制度が崩潰して拂つて貰へぬと聞く。
 會社からの分と併せて毎月結構拂てるやん。コツコツ拂てるのん、たゞ箱に入れて置いとゐてくれよ。もう諸君の運用も金利もいらん。段ボール箱渡すから、そこにちやんと入れとゐてくれ。
 偉い人、むちやくちやすんなよ。何しとんねん。何か難しいこと頼んでるか。
  
【陣中日誌兼戰鬪詳報】
朝、味噌汁。
午前、仲介と現場で對策會議。開始までの間、モスバーガーでアイスミルクティーラージ。
晝、カッパ壽司にて十皿とあおさの赤出汁
午後、收支會議。打ち合はせ。壯健美茶二本。
夜、やまや。痛飮。